「ふかやのくすりばこ」プロジェクト
「ふかやのくすりばこ」プロジェクトは、埼玉県深谷市の「街のくすりや」である大慶堂が、埼玉県内の企業と協働して取り組む、地域・ジャパンブランド活性化事業です。
歴史を紐解くと「くすりばこ」は「街」と「くすり屋」の大切な接点としての役割を果たしてきました。一家に一箱。その一箱が日常の生活に安心をもたらし、その安心や信頼で、街とくすり屋は優しくつながっていました。街の姿やあり方は時代と共に変わりますが、くすり屋が街に提供し続けているものは、今も昔も変わりません。かつて「薬箱」が安心の糸で街をつないだように、「ふかやのくすりばこ」は「未来に機能する新たな価値」や「地域を大切にする思い」で、人や地域や文化を、そして安心や笑顔や健康をつなぎます。
「ふかやのくすりばこ」プロジェクトは、健康をテーマとした本物志向の連携事業を行います。これからの未来を見据え、事後にケアをする従来の受動的な健康ではなく、日常生活やライフスタイル、意識の改善などを伴う前向きで本質的な健康を提案します。地域の健康を願い、地域の強みを活かし、古き良き伝統や知恵を大切に育みながらも、既成概念や先入観にとらわれることなく、よりよい健康を創造して参ります。


「くすりばこ」
「くすりばこ」の製作では、地域事業連携で埼玉県本庄市にある関根桐材店とコラボレーションを行なっております。本庄はかつて中山道最大の宿場町であり、利根川の水運拠点として繁栄し、全国有数の桐の集散地「桐の町」として知られていました。 関根桐材店は明治三十三年の創業以来、純国産の日本桐のみを扱い、昔ながらの伝統技術を守り続けています。
桐材はかねてより、くすりばこや漢方のくすり箪笥などとして使われてきた歴史があります。桐は多孔質な木材で内部に空気の層を含み、外部の悪条件を遮断する性質があります。また機密性が非常に高いのも特徴です。経年変化によりタンニンが表面に染み出し、弱アルカリ性となり保管品を酸化から守る効果もあります。その軽さや柔らかさから肌馴染みもよく、桐材は長くくすりとともに歴史を歩んできました。
共に百余年の歴史をもち、地域に根付き産業を支えてきた企業同士が、新たな未来を創出するべくプロジェクトで連携いたしております。